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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
公設日帰り温泉施設が提供するサービスの価値と品質に関する定量分析 |
赤沢 克洋 中京大学 経営学部 教授 |
木村 恭佑 島根大学 生物資源科学部 学生 |
古安 理英子 就実大学 経営学部 講師 |
発行:2023年11月20日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 公設日帰り温泉施設が採用する経営戦略の多様性を捕捉することを目的とした。そのために質問紙調査を実施し,サービスの価値と品質の設計に関する平均的傾向の把握と戦略類型の抽出を試みた。その結果として,抽出した潜在因子を指標として評価したところ,緊張解消や娯楽追求に関わる価値と親切や厚遇に関わる品質が提供すべきサービスとして重視されていることがわかった。さらに,サービスの価値あるいは品質を分割指標として潜在クラス分析を実行したところ,サービス価値においては「価値消極型」「疲労回復型」「独自情報型」「娯楽追求型」「本質機能型」「価値全般型」,サービス品質においては「品質消極型」「親切型」「厚遇型」「安心型」「有用型」「品質全般型」の各類型が得られた。このことから,より高度化したマーケティング戦略をとる公設日帰り温泉施設は,知識増進や非日常性,感覚経験,適応などの価値や品質の提供によってサービスの差別化を図ることがわかった。 |
謝辞 : 本研究はJSPS科研費JP20K06279の助成を受けたものである。 |
キーワード : 差別化戦略 類型 検証的因子分析 潜在クラス分析 |
ページ : pp.226-233 |
ファイルサイズ : 446KB |
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