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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
老舗旅館の日本文化と暗黙知伝承の戦略 |
― カラータイプ理論とエニアグラムによる組織内コミュニケーションのアクションリサーチからの考察 ― |
山本 誠一 立命館大学 OIC総合研究機構 教授 |
大島 直彰 関西テレビ放送 営業局管理部長 |
河野 万里子 株式会社色彩舎 代表取締役 |
発行: |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 本研究では企業経営における価値の維持,発展ための人材育成に注目した。特に老舗旅館のおもてなしの教育,伝承である。おもてなしを歴史と伝統資産とノウハウから,マニュアルと現場でのコミュニケーションで守り続けてきたが,社員の高齢化と新規採用の厳しさの折り,おもてなしの伝承が難しくなってきた。 おもてなしという暗黙知伝承を戦略的に進めるためには,社員の心理アセスメントに基づいた個別配慮型コミュニケーションが必要であり,業務におけるコミュニケーションとインフォーマル・コミュニケーションの双方における経営側の認知行動から変化が起こるのではないかという仮説を立て,それをアクションリサーチから分析した。心理アセスメントでは,テストバッテリーとしてカラータイプ理論とエニアグラムを活用し,2つのアセスメント結果に応じたコミュニケーションを展開した。 リサーチは2回実施し,1回目は経営者層,2回目は主任クラスを対象とし,結果に基づくコミュニケーションの効果を確認した。結果として心理アセスメントへの取組みに対する有効性の意見が得られ,暗黙知の共有についてその端緒を開くことができたと考える。 |
キーワード : おもてなし 顧客価値 人材育成 色彩心理 心理アセスメント |
ページ : pp. |
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