オーラルセッションの要旨・フルペーパー(報告概要)の閲覧・ダウンロードが可能です。 |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
大河ドラマ観光がもたらす経験価値形成 |
「光る君へ」をめぐる観光プロモーション事例から |
相島 淑美 神戸学院大学 経営学部 准教授 |
発行: |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 2024年の大河ドラマ「光る君へ」は平安朝を舞台に,紫式部を主人公とする雅びな物語である。武器による戦いの場面を描かないという点で従来の大河ドラマと大きく異なり,ファン層も異なる。この新たなファン層に向けて,紫式部や源氏物語ゆかりのまちが積極的に観光プロモーションに取り組んでいる。その代表といえるのが大津市と宇治市である。 本研究は,両市のプロモーションについて,Pine and Gilmore(1999)の4Eモデルを用いて比較分析することを第1の目的とする。第2の目的は,アニメ聖地巡礼との違いを視野に入れながら,大河ドラマ観光における経験価値の形成プロセスを明らかにすることである。ここではCustomer Dominant Logic(CDL)のフレームワークが用いられる。 本研究の理論的貢献は,CDLと4Eモデルを重ねて用い,経験価値の形成プロセスを示したことである。実務的貢献は,大河ドラマ観光における客の経験を細かく明らかにしたことである。本研究は文献レビューとインタビューに基づく質的研究である。 |
キーワード : コンテンツツーリズム 聖地巡礼 大河ドラマツーリズム Customer Dominant Logic Pine and Gilmoreの4Eモデル |
ページ : pp. |
>一覧