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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
AIの活用による場所の感覚の解析 |
燕三条にかかるテキストデータをもとにした感情分析 |
長尾 雅信 新潟大学 人文社会科学系 准教授 |
南雲 航 アクセンチュア株式会社 アナリスト |
八木 敏昭 新潟大学 工学部 産学官連携研究員 |
発行: |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 各地域の持続にむけた処方箋として,地域間ブランディングに注目が集まる。その精緻化に向け,センス・オブ・プレイス(場所の感覚,以下SOP)の探索と解析は主要な研究テーマのひとつである。特に人間の無意識領域のSOPは,プレイス・ブランディングにおけるブランドコンセプトやコピーの開発に援用されてきた。その解析は人為的な手法で行われていたが,昨今はAIを活用した解析が取り組まれつつある。そこで本研究では,人々が特定の場所について発する言葉をAIによって解析し,SOPの探索を試みた。データ源はX(旧Twitter)の投稿による。データの収集対象は燕三条(新潟県)である。同地は2008年から本格的にブランディングを行い,伝統と最先端の技術が共存した地域特性は世界的認知を得ている。分析はプルチックの感情の環に基づき,言語解析のLukeモデルを活用した。Xのデータ解析から燕三条というプレイスにかかる感情の変遷を把握した。また,特定イベントと感情の結びつきも解析された。本解析法の活用により各プレイスは集合的かつ動態的なSOPの変容プロセスを捉え,差異化の糸口を得るだろう。 |
キーワード : センス・オブ・プレイス プレイス・ブランディング 自然言語処理モデル 感情の環 |
ページ : pp. |
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