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| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| 価値の媒介者へと進化するマーケター |
| サービス・ドミナント・ロジックとバウンダリー・スパニング理論の理論的統合 |
| 工藤(原) 由佳 早稲田大学 商学研究科 博士後期課程 |
| 発行: |
| 分類:博士単独報告 |
| 掲載形態:フルペーパー |
| 要約 : 本稿は,マーケター職能の急速な拡張と変容を分析し,新たな理論的枠組みを提示する。マーケター職能は,従来の「4Pの実践者」という限定的な理解を超え,プロダクト開発,ユーザー体験設計,組織変革,デジタルトランスフォーメーション支援など,戦略的かつ越境的な役割へと進化している。この職能変化は,既存の学術的理解と実務の間の乖離を浮き彫りにし,人材育成や組織設計における課題となっているため,本研究はこれを架橋することを目指す。サービス・ドミナント・ロジック(S-Dロジック)とバウンダリー・スパニング理論を統合的に援用し,マーケターを「価値共創の設計と媒介を担う越境的実践者」として再定義する。前者は価値共創の目的を,後者は越境的実現手段を提供し,両理論の統合により多層的な職能進化を記述可能にする。先行研究レビューに基づくナラティブ・アプローチにより,マーケター職能の進化を4段階(単機能実行者,調整者,翻訳者,共創者)に整理した概念モデルを提示する。このモデルは,マーケターの職能を理解することが,マーケティングに求められる機能の再定義に向けた重要な手がかりとなることを示唆する。 |
| 謝辞 : |
| キーワード : マーケターの役割 価値共創 バウンダリー・スパニング マーケティング能力 理論統合 |
| ページ : pp. |
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