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| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| 消費者の心理的問題を解決するVRのサービスコンセプトの開発 |
| 中間管理職の心理的負担の解消を題材とした検証 |
| 高橋 耀生 明治大学商学部 学生 |
| 奥澤 知世 同上 |
| 中村 梨琴 同上 |
| 石尾 美里 同上 |
| 大坪 稜 同上 |
| 加藤 拓巳 明治大学商学部 准教授 |
| 発行: |
| 分類:一般報告 |
| 掲載形態:フルペーパー |
| 要約 : 近年,中間管理職は過重な業務や責任を負いながら,キャリア不安を伴うミッドライフクライシスが重なり,深刻な心理的負担を抱えている。この状況は昇進意欲の低下や管理職不足につながる組織課題となっている。その解決策として,現実逃避によるストレス軽減と,転職に向けた他の仕事の適性確認の2点が考えられる。本研究では,これらを同時に支援する手段としてVR(仮想現実)サービスに着目し,「中間管理職はVRゴーグルにおける違う人生の経験というコンセプトに魅力を感じるか?」というリサーチクエスチョンを設定した。オンライン調査環境でのランダム化比較試験にて,3つのコンセプト(最新技術,没入感,違う人生の経験)の魅力への効果を比較した。全体としては「没入感」が最も高く評価されたが,当該コンセプトと管理職の交互作用を含めた重回帰分析の結果,「違う人生の経験」は中間管理職においては上昇傾向が見られた。以上より,VRは中間管理職問題に対応し得る手段の1つと考えられる。この結果は,VRという新しい技術を普及させるには,技術的優位性だけでなく,消費者の問題を解決するコンセプトの検討も重要であることを示唆している。 |
| 謝辞 : 本研究はJSPS科研費 JP23K12567の助成を受けたものです。 |
| キーワード : ミッドライフクライシス 転職 主観適合性 ワークエンゲージメント |
| ページ : pp. |
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