オーラルセッション

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 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 
エシカル消費における時間と季節による商品価値の変動
食品業界を対象としたコンセプトとデザインの視点からの検証
田中 美桜里
明治大学商学部 学生
岩井 隆宏
同上
チョ ブギョン
同上
武藤 結衣
同上
加藤 拓巳
明治大学商学部 准教授
発行:
分類:一般報告
掲載形態:フルペーパー
要約 :
エシカル消費の訴求は,環境配慮や人権保護という利他的要素が中心となってきた。しかし,消費者に直接的な価値となる利己的要素を提供しない限り,エシカル商品は社会に根付きにくい。利己的要素は,主に機能的価値と情緒的価値があり,近年は後者の重要性が認識されている。情緒的価値は消費者を取り巻く環境によって価値が変動する。そこで,本研究は,エシカル商品に時間軸という環境を導入した。「時間帯と季節により,エシカル商品の価値は変動するか?」というリサーチクエスチョンを設定し,2つのランダム化比較試験を実施した。エシカルコーヒーとエシカルカレーを対象としたSTUDY1では,「朝の道徳効果」によって,朝の利用を強調した商品コンセプトを採用することにより,商品の魅力を高めることを示した。カフェラテのボトルデザインを対象としたSTUDY2では,商品の擬人化により,「ラベル=服」と見立てると,涼しい印象を与えるラベルレスデザインは,夏におけるコールド飲料で魅力が高まることが示された。社会的に意義の大きなエシカル消費を促進するためには,時間軸による価値の強化という視点は有効である。
謝辞 :
本研究はJSPS科研費 JP23K12567の助成を受けたものです。
キーワード : エシカル消費 利己 利他 朝の道徳効果 商品の擬人化
ページ : pp.


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