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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
AIエージェントにおける専門家コンセプトがサービス魅力度に与える影響 |
清水 碧音 商学部 学生 |
秋本 光紀 同上 |
河西 淳志 同上 |
林 咲希 同上 |
重野 ゆら 同上 |
加藤 拓巳 明治大学商学部 准教授 |
発行: |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 現代社会におけるフェイクニュースの拡散は,生成AIの登場により急速に深刻化しており,世界的に喫緊の社会問題として認識されている。AIエージェントは情報収集・真偽確認の手段として注目されるが,誤った情報や誤解を招く情報を含む回答を提供するハルシネーションの懸念から,利用者自身での参照元確認の必要がある。つまり,現状ではフェイクニュース問題の解決には至っていない。そこで本研究は,AIエージェントの学習範囲と利用用途を限定することで,この問題解決の一助となるサービスコンセプトとして,「情報源と用途を専門家の知見に限定するコンセプトはAIエージェントの魅力を高めるか?」をリサーチクエスチョンとし,2つのランダム化比較試験を実施した。STUDY1では,AIエージェントのコンセプトにおいて,専門家による確かな情報がキュレーションや共感よりも魅力を高めることを示した。STUDY2では,診療場面におけるAIエージェントにて,専門知識に基づく話し方の体験(UX)の魅力を検討した。本研究の結果は,世界的に性能競争が激化しているAIエージェント市場に対して,コンセプトという新たな視点の価値を示した。 |
謝辞 : 本研究はJSPS科研費 JP23K12567の助成を受けたものです。 |
キーワード : 生成AI フェイクニュース ハルシネーション エコーチェンバー現象 パンデミック |
ページ : pp. |
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