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| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| 地域志向のパーパス経営 |
| 神戸のローカルベーカリーチェーンにみる持続可能な成長戦略 |
| 相島 淑美 神戸学院大学 経営学部 教授 |
| 山川 拓也 流通科学大学人間社会学部 准教授 |
| 発行: |
| 分類:一般報告 |
| 掲載形態:フルペーパー |
| 要約 : 本研究は,神戸市内で展開されるローカルベーカリーチェーンの持続可能な経営戦略を,ファミリービジネスおよびパーパス経営の視点から考察したものである。株式会社イスズベーカリー,株式会社ケルン,株式会社中市大福堂(ダンマルシェ)の3社を対象としたインタビュー調査および文献レビューに基づくケーススタディを行い,それぞれの企業が地域との関係性をどのように構築しているかを分析した。その結果,①地域密着型の商品開発と棲み分け,②ファミリービジネスとしての長期的視点と継承,③企業間の協調関係と信頼,④地域社会への具体的貢献といった共通点が明らかになった。さらに「企業のパーパス」が「地域全体の集合的パーパス」へと拡張していることが示唆された。ファミリービジネスにおける世代間継承のなかで家族と地域が共有する価値観が「共有されたファミリーパーパス」として機能し,地域における新たな価値創造につながる示唆も得た。 本研究は,ファミリービジネスの視点から地域志向のパーパス経営の特質を解明することで,持続可能なローカル企業のあり方に新たな可能性を示している。 |
| 謝辞 : |
| キーワード : ファミリービジネス コミュニティ 企業理念 集合的パーパス 空間的ファミリーネス(Spatial Familiness) |
| ページ : pp. |
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