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| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| エシカル消費に対する進化的道徳基盤の影響過程 |
| ―道徳基盤理論に基づく共感と規範意識の役割に関する検討― |
| 水師 裕 国士舘大学 経営学部 准教授 |
| 発行: |
| 分類:一般報告 |
| 掲載形態:要約 |
| 要約 : 本研究は,進化心理学的背景をもつ道徳基盤理論(moral foundations theory:MFT)に基づき,人間に進化的に備わったとされる道徳基盤がエシカル消費意図に与える心理的過程を明らかにした。具体的には,道徳基盤のうち尊厳基盤(individualizing foundations)と拘束基盤(binding foundations)が,それぞれ共感および規範意識を媒介してエシカル消費意図に影響するという仮説を設定し検証した。分析では,共感,規範意識,エシカル消費意図それぞれを特性的(trait)な変数と状態的(state)な変数の両方を取り上げ吟味した。分析の結果,特性的/状態的の両モデルで仮説は支持され,進化的な道徳基盤が感情的・社会規範的な動機づけを経て行動意図に至ることが確認された。これにより,本研究は,同理論の消費者行動研究への応用可能性に対する補足的知見を提供し,消費者の道徳的意思決定の理解に資する。 |
| 謝辞 : |
| キーワード : 倫理的消費 持続可能な消費 進化心理学 道徳基盤 |
| ページ : p. |
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