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| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| 工芸企業における文脈的価値の探究 |
| 村上 暁子 東京大学大学院 学際情報学府 博士課程 |
| 発行: |
| 分類:博士単独報告 |
| 掲載形態:要約 |
| 要約 : 流動的な社会の状況を背景に,工芸企業や工芸分野のスタートアップが企業戦略として価値共創の取組を実践することが求められるが,顧客との価値共創のプロセスは十分に明らかとされていない。よって,この分野の企業が価値構築を実践するために,価値の基盤となる工芸,なかでも伝統工芸の文脈の探求を試みた。明治時代に工芸という概念が新たに輪郭を得たことはすでに知られているが,そこから現在につながる工芸の文脈を捉え,さらに伝統工芸がその文脈の中でどのような意味づけの中にあるのか明らかとし,工芸企業の価値構築の可能性について考察を行った。すると,古典の模倣という特殊な美意識によって工芸の伝統は継承され続け,さらに昭和に形成された新たな伝統の文脈では,需要と供給の間にギャップが生じているものと推定された。一方,伝統の再解釈というキー概念によって価値構築を試みるために,古典の模倣へ創造的にアプローチすることにより伝統と革新を実現する,新たな文脈的価値形成の仮説が導出された。 |
| 謝辞 : |
| キーワード : 工芸 文脈的価値 イノベーション 価値共創 |
| ページ : p. |
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