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研究報告会レポート

第11回女性マーケティング研究報告会レポート「女性の消費動向をとらえた商品開発と、働き続ける中での意識変化」に関するワークショップ

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テーマ:「女性の消費動向をとらえた商品開発と、働き続ける中での意識変化」に関するワークショップ
ファシリテーター:本庄 加代子(東洋学園大学 現代経営学部 准教授)
ゲスト:東口 晃子(花王グループカスタマーマーケティング株式会社 チェーンストア部門 チェーンストア部 部長)
日 程:2019年3月26日(火)18:00-20:00
場 所:日本マーケティング協会 東京本部
 

【報告会レポート】
(1)東口 晃子
  (花王グループカスタマーマーケティング株式会社 チェーンストア部門 チェーンストア部 部長)

 花王が発売しております、おしゃれ着洗い用洗剤の「エマール」の商品開発を事例として報告いたしました。2018年10月改良新発売するにあたり、おしゃれ着を着ている女性消費者行動の分析。エマール使用者の不満とエマール未使用者の未使用理由を調査。両方のニーズを応えるべく、技術開発を重ねて、商品を開発していった経緯を報告いたしました。そして、消費者の購買喚起につながるキーワードが凝縮されたコマーシャルを放送。実際に購買喚起につながり、市場拡大につながった実績を報告いたしました。
 
(2)ワークショップ
  ファシリテーター:本庄 加代子(東洋学園大学 現代経営学部 准教授)

 東口氏に入社から勤続年数・所属部署により、働く意識変化を詳細に報告いただき、その報告に基づき、参加していただいた方々と議論を行いました。
 男性の参加者も半数を占め、率直な意見交換ができました。
 
「職場で困っている女性に、どう声をかけるべきか…」という日常的なお困りごとから、
「労働の生産性は、男女差なのか、個別差なのか…、はたまた環境要因なのか」という問題提起や、
若い世代からは「若者には性差意識は少ないが、中高年には強いのでは?」という、時代性の意識ギャップの意見がありました。また、マネジメントサイドからは、現実的な労働負荷の問題として、
「時短による職場内での負荷のしわ寄せをどう解消すべきなのか。・・・働き方改革で会社内だけではなく、社会全体でもっと労働負荷を分散すべきではないか。」などの議論が展開されました。
 
「女性」だけではなく「多様性」の観点においても根本的な課題に迫る議論に発展し、参加者それぞれが、年代や立場の中での状況を踏まえた意見交換となり、大変盛り上がりました。
 
(文責:東口 晃子)

 
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