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研究報告会レポート

第12回エフェクチュエーション研究報告会レポート「近隣の小売商店に見出すエフェクチュエーションの実践:街の繁盛店は何をしているか?」

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第12回 エフェクチュエーション研究報告会 > 研究会の詳細はこちら
テーマ:「近隣の小売商店に見出すエフェクチュエーションの実践:街の繁盛店は何をしているか?」
講 演:「衰退市場で高業績を達成する八百屋の実践」
    松田 温郎(山口大学経済学部准教授)
パネルディスカッション:
    鈴木 稔(株式会社エル・ティー・エス ビジネスコンサルティング第2部マネージャー)【ゲスト】、
    栗木 契(神戸大学大学院経営学研究科教授)、松田 温郎
日 程 : 2021年9月13日(水)19:00-20:45
場 所 : Zoom Meetingsを使用してのオンライン開催

 

【報告会レポート】
 第12回エフェクチュエーション研究報告会では、リサプロメンバーの松田温郎氏による講演の後、ゲストを交えてのパネルディスカッションを行いました。
 今回取り上げたのは、街の小売商の事例です。松田氏の講演では神戸市内の八百屋の繁盛店における創業からのライフストーリー、そして売り切りモデルによる一日のオペレーションの二つの局面が提示され、エフェクチュエーションと共通する各種の行動が観察されることが報告されました。
 エフェクチュエーションとは起業家研究から生まれた市場行動の論理です。とはいえ、エフェクチュエーションがとらえているのは、起業家の実践から生まれた日常知であることを考えると。社会生活の他の局面でもエフェクチュエーションと同じ論理にしたがった行動が観察されることがあっても不思議ではありません。
 そこでエフェクチュエーション研究に必要となるのは、それらの局面における行動のコンテクストや展開は、起業家による行動と何が共通しており、何が異なっているかを整理し、なぜ共通の行動が生じるのか、あるいは異なる行動が必要となるかを検討することでしょう。今回の報告された事例に見られた各種の共通の行動については、事前の予測が困難な課題に対してプロセスのなかでフィードバックを活用して迅速に対応する行動として理解できること、相違点となる小売商のピボットへの消極性は、社会にインパクトを与えるスタートップとの違いにつながっている可能性があること、などが議論されました。

 
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