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第17回サービス・マネジメント研究報告会レポート「地形で解ける日本の製品とサービスの未来 ― サービス・ピラミッドの現実性 ―」 |
第17回サービス・マネジメント研究報告会(カンファレンス2026)> 研究会の詳細はこちら
テーマ:地形で解ける日本の製品とサービスの未来 ― サービス・ピラミッドの現実性 ―
日 程:2026年10月25日(日)9:00-10:20
場 所:法政大学 市ケ谷キャンパス
- ダイアローグ・セッション:マーケティングの疑問も、地形で解ける
竹村 公太郎(日本水フォーラム 代表理事 / 事務局長)
向井 光太郎(関西学院大学 共通教育センター 准教授) - ケース・セッション:サーキュラリティの未来も、地形で解ける ― DO REPAIRSの現場から ―
平田 健夫(株式会社サイクラス 代表) DO REPAIRS 2026 渋谷・原宿会場より
竹村 公太郎(同上) カンファレンス会場より
向井 光太郎(同上) カンファレンス会場より
【報告会レポート】
「日本史の謎は地形で解ける」「同;文明文化篇」「同;環境・民族篇」「同;日本人の起源篇」著者の竹村公太郎氏をカンファレンスに招き、リサーチプロジェクト・セッション仕立てのレクチャーを実施した。小職の周囲(地域住民、地方公共団体、担当科目の学生、科目連携企業など)からも、街やまちづくりに問題意識や関心を持つことを頻繁に知る機会があり、一般社会にタッチ、アクセス、コミュニケートする重要性を本研究会で重ねて提示してきたことと近接化する認識があることから、今回のセッションを企画した。
2026年に頻発している自然災害(特に台風や豪雨による風水害を例に)と利根川東遷から、本来検討すべき市街地や地域の開発の土木、地理、地形への認識の浅さを指摘することからスタートして、日本の国土・地形の特色に触れて大局的なマネジメントの必要性を強くアピールした。ここでのポイントは、「忘れっぽい」習性が、日本人には多少備わっていることがあり、災害が歴史的に繰り返させることを受け止めながらも、どこかで立ち直って、また備えて前を向いて生きる強さがあることを力説された。だからこそ、地形と習性で、都市・商業・生活の開発を起点にしたサービス・マネジメントが必至になる未来がすぐそこにあることを認識せられた。
また、日本が島国であり歴史上において冬に生活圏が閉鎖的に閉ざされてきた特徴を挙げて、日本にある商品開発や製品技術における卓越性の起源となった地形の優位性を指摘した。コンパクトさ細かな仕上げなども、文化そのものではなく文化を醸成した地形に起因していることを確認した。他にも、参勤交代で日本国内で東京との往来における人間の足での移動と荷物のコンパクト化を挙げ、小さなスペースに凝縮する美を「詰まる」(つまらないのはコンパクト化できない、工夫が足りない)ものとして説明した。この優位性は、「日本はモノづくりしかできない」ぐらいの卓越性として説明された。このモノづくりについては、昨今「もったい(勿体)ない」心持ちでリサイクルやリユースのサービス・プロデュースが盛り上がっていること、その取り組みがサスティナビリティ、サーキュラリティのコミュニティ化にも展開していることが、これまでにない新しい取り組みとされているが、日本にはちゃんと古来から「勿体ない」精神があり、ある意味では当たり前のことに回帰していることも指摘された。このリサイクル・サーキュラリティの実例を、原宿・渋谷で同日実施されている「Do Repairs」現場から中継スタイルで紹介した。
これからのサービス・マネジメント、プレイス・マネジメント、プロダクト・マネジメントには、地形や地理の歴史的背景を強く深く組み込んでいくことで、日本独自の生産性向上技術、労働機会の確保、商品開発力の復権など、未来に向けたポジティブなビジネス・チャンスが拡張してくることを確かめ合った。
(文責:向井 光太郎 関西学院大学 / サービス・マジメント研究会リーダー)

