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研究報告会レポート

第9回ソーシャル・メディア&ビジネス研究報告会レポート
「IKEUCHI ORGANICの環境共生経営-地域創生✕海外展開✕環境共生✕価値創造」

第9回 ソーシャル・メディア&ビジネス研究会
テーマ:「IKEUCHI ORGANICの環境共生経営-地域創生✕海外展開✕環境共生✕価値創造」
     IKEUCHI ORGANIC 株式会社 代表取締役 池内 計司 氏 講演と京都ストア視察
日 程:2015年5月18日(月)15:30-18:00
場 所:IKEUCHI ORGANIC 株式会社 京都ストア

 

 第9回ソーシャル・メディア&ビジネス研究会は、経済産業省のソーシャルビジネスケースブックも掲載される、IKEUCHI ORGANIC株式会社(旧社名 池内タオル(2014年社名変更))。代表取締役の池内計司社長をゲストにお招きし、直営店の1つである、京都店にて開催した。

 
池内計司社長
池内計司社長
 
●タオル産業とIKEUCHI ORGANIC 株式会社
 タオル産業、新興国とのコスト競争激化、技術の優位性低下、さらに後継者不足を要因として、多くの国内企業が衰退傾向にある。そのような中、いち早く欧米市場での地位を確立し、タオル製品において高付加価値化を進めつつ、国内生産を維持している。
 多くが著名ブランドに対するOEM展開を行っている国内タオルメーカーの中で、自社、産地ブランドの成功例は、四国タオル工業組合が行った、「今治タオルプロジェクト」などに限られている。そのような中、IKEUCHI ORGANIC 株式会社は、長年にわたり自社ブランド展開をしている。

 

●経営と商品の特性
 講演では、IKEUCHI ORGANIC 株式会社の経営理念および商品開発の両面からお話しを頂いた。
 
IKEUCHI ORGANICの経営
 「最大限の安全と最小限の環境負荷」掲げる環境共生経営の全体像、池内タオル株式会社からの社名変更の経緯、民事再生法の選択と学び、そして昨年、変更した社名への想いについて話を頂いた。

 

 商品開発面からは、原材料の調達および環境基準の認定から、
■ 「世界一安全なタオル」(「エコテックス」の認定を得た、乳児が口に含んでも安全な製品)
■ 「風で織るタオル」(グリーン電力証書システムによる風力発電による電力で企業全体の電力を賄う)
■ 「コットン・ヌーボー」(オーガニックコットンを原材料とする製品)
の開発経緯について話を頂いた。

 
環境基準の認定
 

 約1時間の講演の後は、池内社長とフロアの皆さんと活発な意見交換が行われた。
 
会場の様子
 

●おわりに
 コモディティ化した市場においても、社会課題解決を組み込むことによって、顧客創造の可能性を拡大できる。その手がかりは、第1に、高い水準の要求を行う顧客との対話、第2に、直接かつ丁寧なコミュニケーション、第3に、エネルギーをも含めたバリューチェーンを手がかりとした環境共生価値の創出があげられる。

 
 IKEUCHI ORGANIC株式会社 代表取締役社長 池内計司氏、京都ストア店長 益田晴子氏、参加者の皆様にお礼申し上げます。
 
集合写真

 
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