ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.7 |
イノベーションを生み出す組織マネジメントの研究 |
指標(イノベーティブ・オーガニゼーション・スコア)の作成,および診断と運用の事例紹介 |
竹中 薫 ユーアイズデザイン DO研リサーチャー |
高橋 祥 ユーアイズデザイン DO研リサーチャー |
中嶋 智輝 ユーアイズデザイン 経営企画部長 |
発行 : 2018年10月08日 |
報告要旨 : イノベーション創出は多くの企業において重要な課題であり,そのための組織変革やチームマネジメントに関心が高まっている。 我々は「アウトカムデザイン」という切り口でイノベーション創出を支援するコンサルティングを実践するなかで,イノベーションを阻害する大きな要因として,チーム・組織のコミュニケーション上の問題が存在していることを推察してきた。 そこで,イノベーションを促進するための組織変革の導入として,現状のチーム・組織の関係性に起因するイノベーション組織度合いを診断するツールの必要性を感じ,指標『イノベーティブ・オーガニゼーション・スコア』の作成に着手した。 我々は,先行研究から,イノベーション組織における重要な要素として,「多様性の尊重/失敗に寛容/信頼関係」により構成される『心理的安全性』と,「共有ビジョン/共創の喜び/変化・成長耐性」により構成される『新価値創造性』であると定義した。本スコアは,これらの構成要素を基にした18問から成る主観調査アンケートである。 本稿では,指標作成までのプロセス,指標を用いた判定結果,および結果を受けて実際に活動した組織変革の取り組みについて報告する。 |
キーワード : 組織エンゲージメント 組織変革 イノベーション 心理的安全性 新価値創造性 |
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