ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.7 |
デザイン・ドリブン・イノベーションの可能性とその実践に向けて |
意味のイノベーションによる価値創造 |
森口 文博 関西学院大学経営戦略研究科 |
金崎 傳 関西学院大学経営戦略研究科 |
小池 愛 関西学院大学経営戦略研究科 |
涌井 恵 関西学院大学経営戦略研究科 |
吉橋 昭夫 多摩美術大学美術学部 准教授 |
森 一彦 関西学院大学経営戦略研究科 教授 |
発行 : 2018年10月08日 |
報告要旨 : 近時,デザイナーの創造的な思考法をビジネス分野に応用する「デザイン思考」が話題となっており,イノベーション創出のツールとして取り上げられている。ロベルト・ベルガンティは,外部者からの多くのアイデアを重要視するデザイン思考は,既存の問題解決には有効であるが,全く新しい意味を持つ製品やサービスを創出するには有効ではないと主張している。その上で,デザイン・ドリブン・イノベーションというイノベーション創出手法を提案し,自身を含む内部者による良質な批判を通じて得られた一つの強固なビジョンが,全く新しい意味を持つ製品やサービスを創出することを述べている。 本研究では,ロベルト・ベルガンティの著書「デザイン・ドリブン・イノベーション」「突破するデザイン」の2冊についてアクティブ・ブック・ダイアローグを通じて得られた知見を発表し,デザイン思考との対比や,デザイン・ドリブン・イノベーションの具体的な実践方法に関する考察を提示する。当該考察から,現場での実践に活用できるイノベーション創出ツールの開発・一般化を目指した今後の研究展開についても提示する。 |
キーワード : デザイン・ドリブン・イノベーション 意味のイノベーション デザイン思考 価値創造 |
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