ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.10 |
関係人口つまづきジャーニーマップ |
若者と地域の心地よい関係構築を目指して |
上田 和明 ㈱小田急エージェンシー データアナリスト |
臼井 健太 ㈱小田急エージェンシー プランナー |
増田 光一郎 ㈱小田急エージェンシー プランナー |
発行 : 2021年10月29日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : コロナ禍をきっかけに、生活スタイルや働き方の変化が加速している。その中で、地域に興味を持ち、実際に訪問や移住をする若者世代が増えている。一方で、志半ばでその活動を断念するケースも多いのではないか。本研究では、若者関係人口が活動を意識してから地域に溶け込むまでの過程が段階的であり、その段階毎に共通した「障壁」を感じていることを発見した。活動の初期段階は、成功体験もない中なので、「否定されるかもしれない」という心理状態から、誰にも報告や相談をできず、ひとりで抱え込むといった負のスパイラルに陥りがちだが、「理解者」や「同志」を見つけ、徐々に閉塞感や停滞感を打開しながら、「評価」や「肯定」をされることで、フェーズアップしていく等のプロセスを明らかにした。私たちは、この研究をもとに「関係人口つまづきジャーニーマップ」なるものを策定した。これを、新たに地域活動を検討し行動しようとしている若者世代の「転ばぬ先の杖」として、また、地域側としても都市から地方への人口流動が始まる中で、その獲得競争が起きることを見据え、心地よい関係性を構築できる人材を獲得、育成できるメソッドとして活用されたい。 |
キーワード : つまづきジャーニー 関係人口 地域と若者の心地よい関係 人材獲得 育成メソッド |
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