ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
リードユーザー探索における「ダブルキャリア」の重要性 |
〜約80名の探索から得た先進類似市場に辿り着くコツ〜 |
和泉 舞 USER INNOVATION LAB. |
西川 英彦 法政大学経営学部 教授 |
岡田 庄生 博報堂ブランド・イノベーションデザイン |
米満 良平 同上 |
今井 郁弥 博報堂 第一BXマーケティング局 |
比留川 ありさ 博報堂ブランド・イノベーションデザイン |
徳田 周太 北陸博報堂 |
発行 : 2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : ユーザー・イノベーションの活用法として、紹介を辿ることで先進類似市場にいるリードユーザーを探し出す「ピラミッディング探索」という手法がある。先行研究では、同手法により、自社市場の領域を超えた先進類似市場(自社市場よりも技術が先進的、あるいは、より切実な状況の市場)のリード・ユーザーから、新規性の高いアイデアを得られることが明らかにされている。こうした成果は指摘されてはいるものの、対象者の選定方法については、あまり議論されてはおらず、本手法の活用に向け、その精査が不可欠である。 そこで、本研究では、先行研究で指摘されている「トップレベルの知識を持つ人」、「類似市場にいる人」という2条件を踏まえて対象者を選定し、約80名のピラミッディング探索を行った。その結果、先進類似市場にいるリードユーザーまで紹介を辿れた人の特徴を洗い出すと、2条件に加えて2つ以上のキャリアや専門知識を有する「ダブルキャリアを持つ人」であることが非常に重要であることを発見した。こうした知見は、本手法の実践を容易にし、多くの企業に成果をもたらすものと考える。 |
キーワード : ユーザー・イノベーション リードユーザー法 ピラミッディング探索 新製品開発 |
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