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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
| 急性期病院における高回転の病床管理を可能にする仕組みの考察 |
| インターナル・マーケティングに注目して |
| 川上 和真 同志社大学大学院商学研究科後期博士課程 |
| 発行 ： 2023年11月20日 |
| 分類：一般報告 |
| 報告要旨 ： 問題：日本の医療サービス，とりわけ急性期医療を提供する病院を取り巻く環境が厳しい中，安定した経営を維持する病院が存在する。これらの病院は入院治療を必要とする多くの患者（顧客）に対して，入院日数の短縮による早期社会復帰がもたらす価値をサポートし，新たに入院が必要な患者を受け入れる高回転のベッド・コントロールをどのように実現しているのか。 方法：国内の急性期病院を1施設選定し，医療スタッフが患者との相互作用によって価値を創造するプロセスを支援するために，どのような仕組みを備えることが肝要か，半構造化インタビューを実施した。これをサービス・マーケティング・トライアングル・モデルを用い，特にインターナル・マーケティングに注目して検討した。 結果：医療スタッフに対して「断らない医療」という顧客志向を動機づけるだけでなく，高回転のベッド・コントロールが実現できるように，医療スタッフをサポートする仕組みを複数備えることで，多くの患者に高度な急性期医療を提供していた。 考察：現代の医療サービスは，地域の医療機関や救急隊，患者等を含めたプレイヤーとの協働・共生による価値創造が重要であることが示唆される。 |
| キーワード ： 医療サービス 病院 価値創造 支援 インターナル・マーケティング |
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