ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
二次元コンテンツマーケティングに向けた消費行動の分類とキャラクターへの好意感情分析の試み |
大中 一輝 九州大学 芸術工学部 学生 |
冬野 美晴 九州大学 芸術工学研究院 准教授 |
発行 : 2023年11月20日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : アニメやゲームなど二次元コンテンツにおけるマーケティングの重要性が高まっている。しかし,その消費者であるいわゆるオタク層は多様化しており,マーケティングにおいてその多様性への理解が不可欠である。なぜなら,多様性を考慮しなければ,商品がターゲット層にアプローチできない可能性があり,更に炎上事例などに繋がる恐れもあるためである。そこで,本論文ではコンテンツ消費行動についての詳細な分析を行い,二次元コンテンツを楽しむ人々がキャラクターにどのような感情を抱いているかに焦点を当てる。また,近年盛んな「推し活」へのマーケティングにも有益な情報となるよう,「推し」に特有の消費行動も分析する。 具体的には,質問紙調査を通じて,被験者のオタク自認度と二次元コンテンツ消費行動を調査し,その後,キャラクターに対してどのような感情を抱いているかを調査する。これにより,従来のステレオタイプ的な消費者像とは異なるオタク層の多様性を捉える。また,キャラクターへの好意感情が「推し」であるのかどうかも調査し,推し感情における特有の行動を明らかにする。以上により今後のオタクマーケティングにおいて有益な情報を抽出する。 |
キーワード : 二次元コンテンツマーケティング 消費行動調査 キャラクター オタク |
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