ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
観光客の口コミ評価における顧客体験の影響 |
紋谷 晃生 福知山公立大学 地域経営学部 学生 |
石川 立 同上 |
渡邉 梨生 同上 |
発行 : 2023年11月20日 |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 観光庁によると訪日外国人旅行客数は,2011年から2019年までに622万人から3188万人まで増加した。日本政府観光局が実施した訪日観光客の消費動向調査では,欧米諸国の観光客の4割以上が「日本の歴史・伝統文化体験」に関心を示しており,文化体験の需要が高いことが明らかになっている。日本において文化体験ができる観光スポットで人気なのが京都である。その中でも伏見稲荷大社は,世界最大の旅行口コミサイトであるTripadvisorにおいて,最も口コミ数が多くなっている。 本研究の目的は,訪日外国人観光客はどのような観光地に関心を抱き,魅力を感じているのかを明らかにすることである。分析手法としては,日本で最も口コミ数の多い伏見稲荷大社に投稿された日本語と英語の口コミデータを収集し,テキストマイニングツール「KH coder」によって共起関係の分析結果をまとめた。伏見稲荷大社にある本殿から長く続く千本鳥居を通って社に参拝をするというのは,訪日外国人観光客にとって異文化や非日常を味わえる顧客体験である。この顧客体験の水準の高さこそが,日本において最も口コミ数の多い要因だと明らかになった。 |
キーワード : 顧客ロイヤルティ 社会的経験価値 情緒的価値 テキストマイニング 訪日外国人観光客 |
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