ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
感情分析によるソーシャルリスニングの精緻化にむけて |
プレイス・ブランディングでの応用 |
南雲 航 新潟大学大学院 博士前期課程 |
発行 : 2023年11月20日 |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 近年,ChatGPTが世間でも注目されるようになるなど言語モデルを筆頭に自然言語処理に関する技術の向上が見られる。マーケティング分野でもその利活用が検討される中で,本研究ではChatGPTのベースにもなっている自然言語処理(Transformer)を応用し,アンケートやソーシャルリスニングなどで収集された自由記述のテキストの感情分析の精緻化を試みる。 具体的には,ロバート・プルチックの「感情の輪」理論を援用し,テキストから一次感情の傾向を読み取り,相関を見ることで24 種類にわたる細かい感情分析を実施する。今回はTransformerモデルLUKEを使用し,正解率81.1%の精度で一次感情の分類を行うことに成功した。 本研究では,国内でも屈指の規模を誇る地域イベントである「大地の芸術祭」のSNSでの口コミを題材に感情分析を行い,センス・オブ・プレイスの特徴を掴んだ。イベントに対するポジティブな感情に焦点を当てると,「愛」,「好奇心」,「喜び」といった感情を見ることができた。 機械学習によって感情分析を行うことのメリットを提示し,今後のプレイス・ブランディングなどへの応用方法についても言及する。 |
キーワード : 機械学習 ソーシャルリスニング プレイス・ブランディング 自然言語処理 感情分析 |
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