ポスターセッション

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 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 
こども食堂の多面的効果の構造把握
滝口 沙也加
宮城大学 助教
田中 未来
(株)久世
上田 賢悦
秋田県立大学 教授
Karahan Mizgin
新潟大学大学院自然科学研究科博士後期課程
清野 誠喜
昭和女子大学 教授
発行 : 2023年11月20日
分類:一般報告
報告要旨 :
 こども食堂の開設が相次いでいる。こども食堂の効果については,多様性に関する指摘に留まり,定量的な把握や多様な効果間における関係性の検討は不十分である。本研究では,こども食堂が有する多面的効果の定量的評価を行い,その効果間の関係性について明らかにする。方法は,千葉県内のこども食堂を対象に,スタッフ12名へのヒアリング及び質問紙調査を実施し,得られたデータをDEMATEL法により解析した。
 明らかになった結果は次の通りである。
 (1)こども食堂は多くの項目で「効果がある」と評価され,“地域の人々が集まれる場所になる”や“子どもたちが色々な経験をすることができる”などで効果が大きいとされる。(2)こども食堂は,“地域の人々が集まれる場所になる”ことにより,“保護者の負担軽減につながる”への直接的,ないしは間接的な(“子どもたちが色々な経験をすることができる”や“家庭における子育ての支援ができる”を介した)影響を与えている。また,“地域の人々が集まれる場所になる”は,“母子家庭の支援ができる”にも影響している。(3)個別のこども食堂においては,(2)を基本としてその他の効果が追加的に生み出されている。
キーワード : こども食堂 多面的効果 DEMATEL法


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