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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
| ワインの併買分析と風味分析による消費者の味の好みに関する考察 |
| ~香りでつながるワインと食べ物の意外な関係~ |
| 平木 拓 長谷川香料株式会社 |
| 中原 孝信 専修大学商学部 教授 |
| 大森 雄一郎 長谷川香料株式会社 |
| 髙久 寛康 長谷川香料株式会社 |
| 藤本 寛 長谷川香料株式会社 |
| 松下 光司 中央大学大学院戦略経営研究科 教授 |
| 発行 : 2023年11月20日 |
| 分類:一般報告 |
| 報告要旨 : 食品と飲料の製品開発およびマーケティングにおいて、美味しい製品を作っても売れないというジレンマが存在する。このような状況では、個々の消費者の好む風味(嗜好性)を理解し、製品開発に活用することが重要となる。 従来、ターゲット設定には性別や年齢などのデモグラフィック情報、感情やシーンに関するインサイトが考慮されてきたが、消費者の好みを明らかにすることにより、製品開発における風味の具体的な方向性を示すことができる。 本研究は、消費者の購買データを利用し、「赤ワイン」と「白ワイン」の愛好者に焦点を当て、食品との相性に関する議論で用いられる「マリアージュ」や「ペアリング」などの観点に着目し分析を行った。分析は、相関ルールを発見するツール「gOLAP」(graph Online Analytical Processing)を活用して「赤ワイン」および「白ワイン」との併買関係を明らかにし、併買されやすい食品や飲料との風味を比較することで、共通の香り成分を特定した。この結果、消費者の購買行動が、共通の香り成分を持つ食品や飲料と関連していることが明らかになり、共通の香り成分に焦点を当てた好みの理解と、それに基づく製品開発の可能性が示唆された。 |
| キーワード : ワイン 併買行動 味覚嗜好 香り アソシエーション分析 |
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