ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
水産物(陸上養殖魚)の価値創造の実証研究 |
渡邊 将介 中央大学大学院戦略経営研究科 修士課程 |
発行 : 2023年11月20日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 近年、新規参入業者が著しい陸上養殖事業は、天然で漁獲される魚や海面での養殖よりも、エネルギーコスト、設備コストが掛かるため、事業継続性を考えると非常に厳しい状況である。一方で、将来を考えると、海水温上昇等の気候変動、国内水産物の輸出偏重、海外からの買い負け、人手不足等、日本国内で安定して新鮮な魚が供給できることは難しくなる可能性が高く、陸上養殖事業への期待は年々高まっている。 以上の背景がある中、コストが高い陸上養殖において生産された水産物を、消費者にとってより価値を感じて頂ける情報を発信し、コストを踏まえた価格で流通させていくことは、将来的に国内の消費者が安定して新鮮な魚を持続的に購入する上で非常に重要だと考える。これらを踏まえて、本研究において、陸上養殖魚の価値最大化のための属性、条件の抽出、及び水産物の価値創造の実証研究を行う。陸上養殖魚に対して、消費者が感じる価値、嗜好を分析することで、価値連鎖を最大化できる属性や提供するべき情報、条件を明らかにする。この情報を基に、製品コンセプトの仮説を立案し、その仮説に対する消費者の反応をインターネットリサーチによって、実証研究を行う。 |
キーワード : 陸上養殖 水産業 持続可能な漁業 |
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