ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
他県からの18 歳人口流入を促す都市と大学のマーケティング戦略 |
菅野 英介 神戸大学大学院 経営学研究科 博士課程 |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 本論文の目的は、地方都市にありながら県外からの入学者を安定的に獲得している大学群の機能的特徴やマーケティング戦略、キャンパス所在地である都市の特徴や政策等、都市や大学を構成する要素に潜む回帰関係を分析することで、今後の地方大学の在り方に示唆を残すことにあった。西日本の国公立・私立大学184 校を分析対象とし、入学者における県外流入者比率を被説明変数、大学の機能的特徴7 項目及び地域ブランド知覚指数(日経リサーチ,2006)を説明変数に設定して重回帰分析を行った結果、①私立・国公立ダミー変数 ②広告宣伝費 ③県外受験会場都市数という3 要素において統計的に有意な関係(1%水準)が観察された。また初年度納入金が5%水準で有意、キャンパスが所在する都市のブランド指数が10%水準で有意となり、予測に有用な一定の回帰関係が見られた。筆者は株式会社リクルートにて、大学の学生募集や都市の移住者獲得に向けたマーケティング戦略立案やコミュニケーション・デザイン業務(広告宣伝活動の設計)に従事している。都市と大学が採るべきマーケティング戦略について分析を深め、示唆を見出すことで自身のクライアントが抱える経営課題の克服を目指す。 |
キーワード : University marketing Place branding 地方創生 大学経営 都市経営 |
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