ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
二次元コンテンツマーケティングに向けた消費行動の分類とキャラクター好意感情分析の試み |
大中 一輝 九州大学 芸術工学府 修士課程 |
冬野 美晴 九州大学 芸術工学研究院 准教授 |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 2次元コンテンツの市場規模が拡大する昨今,グッズ展開などに向けマーケティングの重要性が高まる中で,本稿では消費者であるオタクに関する調査を行った。多様化したオタクの中でも変化の激しい10代後半から20代前半の若年層に焦点を当てた行動分析調査と好意感情調査を行って,オタク的グループごとのキャラクター好意感情との関係や,「推し」と「萌え」の関係などを分析した。 その結果,オタクを4グループに,キャラクターへの好意感情は4因子に分類することができた。これらの結果から,オタク全体の傾向からキャラクターへの好意感情を参考にできること,またオタクの多様性により「萌え」と「推し」が分化した可能性が示唆された。また,「推し」に関しては,回答者の相反した複雑な感情を見ることもできた。 また,アニメーションの海外展開を踏まえ,海外のアニメーション消費者に向けた調査を行う。これにより,海外の消費者のニーズと供給にギャップがあるのか,あるとすればギャップはなぜ生まれるのかを多角的に調査する。 多様化する消費者の理解に,そして今後の2次元コンテンツマーケティングに本稿が貢献できることを期待する。 |
キーワード : 二次元コンテンツマーケティング 推し キャラクター |
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