ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
メタバースイベントの新地平 |
〜FSMF2024からみる参加者体験と将来展望~ |
馬場 康之 毎日放送 制作局業務推進部 部次長 |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 本研究は,2024年5月31日から6月2日にかけて開催された学際系メタバースイベントFirst Step Metaverse Festival(FSMF)2024を事例として,参加者の体験と将来展望を分析した。前年のFSMF2023との比較を通じて,メタバースイベントの進化と課題,そして今後の可能性について考察を行った。 分析の結果,以下の点が明らかになった。(1)メタバース経験者の割合が増加し,イベントの安定性が向上した。(2)参加者の満足度が高く,特に空間共有感や没入感が評価された。(3)一方で,非言語コミュニケーションの難しさや技術的な障壁など,課題も残されている。(4)教育,エンターテインメント,ビジネス利用への期待が高まっている。 これらの結果から,メタバースイベントは従来のオンラインイベントとは異なる価値を提供し,新たなコミュニケーション形態として発展する可能性が示唆された。今後の課題として,技術的な改善,メタバース特有の表現方法の開発,長期的なコミュニティ形成などが挙げられる。 本研究は,メタバースイベントの現状と将来性を多角的に分析することで,今後のメタバースイベント設計やマーケティング戦略に有用な知見を提供する。 |
キーワード : メタバース 学際系メタバースイベント FSMF2024 Spatial.io マーケティング戦略 |
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