ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
アニメ及び漫画がZ世代の意思決定に与える影響 |
中野 俊満 東京工科大学 メディア学部 学生 |
発行 : |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 近年、従来の世代とは異なる価値観を持つ若年層をターゲットとしたZ世代マーケティングが注目を集めている。多くの研究では、彼らの意思決定に影響を与える要因としてインターネットやSNSが取り上げられているが、本研究では、日本の若者の文化的アイデンティティに密接に関わるアニメ及び漫画に焦点を当てる。若者にとって重要な意思決定の一つである進路選択に関して、先行研究では自己効力感が高いほど前向きな選択をする傾向が示されている。しかし、Z世代は自己効力感が低いことで知られる。そこで本研究は、自己効力感理論に基づき、アニメと漫画が自己効力感に与える影響について、成功体験・代理体験・言語的説得・生理的および感情的状態の4つの観点に沿った文献レビューを行い、その有意性を検討した。 結果、アニメや漫画は自己効力感の向上に肯定的な影響を与えることが確認された。また、自己効力感の有無にかかわらず、前向きな進路選択を促す影響を与える可能性が示唆された。本研究は10代から20代の男女を対象に質問紙調査を行い、アニメ及び漫画の進路選択への影響を検証し、Z世代の意思決定に有効なマーケティング施策の方向性を示す。 |
キーワード : Z世代 アニメ 漫画 自己効力感 進路選択 |
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