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 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 
サーキュラーエコノミーにおける資源循環促進のための消費者行動変容に関するの実証研究
下野 雅樹
旭化成(株)プロジェクト長
発行 :
分類:一般報告
報告要旨 :
本研究では、サーキュラーエコノミー(以下、CE)を、単なるリサイクルではなく経済合理的事業として位置付けています。リサイクル材料で製品を作る際には、ナフサを原料とする通常の製造方法よりもコストがかかり、その結果、最終製品の価格が上昇するという課題に直面しています。リサイクル材料となる廃棄物の状態によって工程が大きく左右されるため、リサイクルに対する消費者の意識を醸成し行動変容を促すことがCEの成功には不可欠であると考えられます。
本研究の目的は、CEの起点であり終点でもある消費者に焦点をあて、消費者行動の重要性を導き出すことです。
本研究では、2021年10月から11月までの1か月間にわたり218名を対象に、アプリケーションを配布し廃棄物の回収記録やリサイクル情報を閲覧できる環境を提供しました。併せて参加者にアンケートやインタビューを行い、意識や行動変化を分析しました。分析結果は、消費者のCEへの参加意識醸成と行動変容によって持続可能な製品生産(循環型社会)の実現可能性を示唆しています。
キーワード : サーキュラーエコノミー サプライチェーン 行動変容


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