ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
中小企業の人間関係「どうしてわかってくれないの?」の改善に向けた試み |
― カラータイプ理論実践でインターナル・マーケティングの向上 ― |
安藝 雅美 芦屋大学臨床教育学部児童教育学科 准教授 |
山本 邦子 株式会社マグノリア取締役 |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 本研究は,中小企業における人間関係の改善を目的とし,カラータイプ理論を活用したインターナル・マーケティング(IM)を強化することで,従業員のコミュニケーションが改善し,サービス・プロフィット・チェーン(SPC)の良好な循環を促進することに寄与することである。3つの中小企業でのケース・スタディを通じて,カラータイプ理論の実践とインタビューを行い,リサーチクエスチョンとして,カラータイプ理論が人間関係の改善にどのように寄与するか,IMの向上に与える影響,感情的な障壁を超えるための具体的な実践が何であるかを探求した。N幼稚園のアンケート結果からは,カラータイプ診断が従業員のポジティブな思考や人間関係改善に寄与したことが示された。A社とT社の社長のアンケートでは,カラータイプ理論が人間関係の理解とコミュニケーションの改善に役立ったことが確認された。今後の課題としては,カラータイプ理論とインターナル・マーケティングの交差点で新たな知見を提供し,中小企業における人間関係改善の指針を示し,研究の限界を認識しつつも,更なるケーススタディの実施により精度をあげていく事である。 |
キーワード : カラータイプ理論 インターナル・マーケティング(IM) 人間関係の改善 サービス・プロフィット・チェーン(SPC) |
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