ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
プロスポーツでの「アイドル化」が与える集団間対立の形成プロセス |
プロ野球チーム「オリックス・バファローズ」の事例から |
青木 秀作 株式会社村田製作所 広報部 |
発行 : |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 本研究の目的は、プロスポーツという「相手と勝敗を競う」存在を応援するファンが、同じ対象を応援する中でも対立を起こしてしまう原因とその背景を明らかにすることである。 プロ野球チーム「オリックス・バファローズ」の「アイドル化」戦略を事例として取り上げ、それぞれ属性の違うファンに対してインタビュー調査を実施した。 その結果、ファンと球団の関係によって対立感情が変化することが明らかとなった。また試合結果や成績などのコアプロダクトを省略し、ビジュアルなどを楽しむファンが増加したことによる対立関係の構築や、強豪チームゆえのファン心理の複雑化などが示唆されたため、その理由を考察するとともに今後球団を運営する企業はどのようなマーケティング戦略をとれば複数のファン層を満足させられるのかについての提案を行う。 そして以上から周辺ベネフィットを強化するマーケティング戦略を行った際のファンの行動や企業がブランド・イメージを変更・拡張する際のファンの思考プロセスについて示されたため、本研究の学術的貢献と実務的貢献について筆者の視点から考察を行う。 |
キーワード : ブランド拡張 ファン対立 マーケティング戦略 M&A プロ野球 |
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