ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
コロナ禍下の旅行者心理特性から見た子育て母親世代の旅行行動の意思決定 |
大阪子育て女性の特性の計量分析 |
前野 香菜子 京都大学経営管理大学院 専門職学位課程 |
若林 直樹 京都大学経営管理大学院 教授 |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : コロナ禍は,旅行自粛という形で子育て女性の旅行行動にも大きな影響を与えた。本研究では未成人の子供を育てる女性というセグメントに注目し,コロナ禍下での旅行行動の特性や,意思決定への影響要因について旅行者パーソナリティ特性や性別,子の有無といった属性を考慮し分析した。Um&Crompton(1990)の旅行行動の意思決定枠組は,外的要因,内的要因を中心に考えていたが、危機という外的要因とライフステージという内的要因の影響を追加し修正した。そしてPlog(1993)によるAllocentric(冒険志向),Psychocentric(安全志向)等の旅行者のパーソナリティ特性尺度を用い,コロナ禍の子育て中の母親の旅行行動が,パーソナリティ特性の違いやセグメントの違いに応じて,旅行距離や旅行目的の違いに影響するかを分析した。アンケート調査は,調査会社を利用し,大阪府下の300人を対象として子育て期の母親/子育て期でない女性/男性の3セグメントの間で2022-23年の旅行の傾向について情報収集した。結果,コロナ禍下では冒険志向(Allocentric)の子育て中の母親は,スポーツ・アクティビティを旅行目的にし,近距離の目的地を頻繁に訪れるマイクロツーリズムの傾向があった。 |
キーワード : 旅行者行動 観光行動 パーソナリティ マイクロツーリズム アンケート調査 |
>一覧