ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
邦画アニメの原作の有無が興行に及ぼす影響の比較検討 |
平野 蓮 東京工科大学 メディア学部 学生 |
佐藤 徳紀 ベネッセ教育総合研究所 研究員 |
森川 美幸 東京工科大学 メディア学部 准教授 |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 日本アニメは世界でも評価が高く、邦画の歴代興行収入トップ10のうち9本がアニメ映画である。しかし、毎年60本前後の邦画アニメが製作される中、ヒットするのは一握りであり、経営難に陥るアニメスタジオも珍しくない。特にオリジナルアニメは一部の有名監督の作品を除き、興行的な成功を収めるのは困難である。アニメ文化の更なる発展を目指すためにも,興行収入に影響を与える要因を明らかにすることは重要である。 先行研究では,実写映画における原作の有無や人気俳優の影響力,映画賞の受賞歴,映画館の機能性などが興行収入を高める要因として挙げられているが、邦画アニメにおける研究は少ない。 本研究では,特に原作の有無に焦点を当て,2013年から2023年に公開された邦画アニメ作品の興行データ(総興行収入,初週興行収入)及び作品の詳細(公開時期,キャスト,入場者特典の有無など)を分析し,邦画アニメの興行収入に影響を与える要因を明らかにするとともに,原作の形態による影響の違いも明らかにする。本研究の結果は,邦画アニメのマーケティング戦略に貢献するとともに,特にオリジナル作品のヒットの可能性を高める施策の提案につなげたい。 |
キーワード : 興行収入 アニメ映画 邦画 原作の有無 |
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