ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
従業員の健康課題解決に資するサービスの創出におけるアクター行動 |
専門職アクターのアプローチに着目して |
上西 智子 東北大学大学院 経済学研究科 博士研究員 |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 本報告では,従業員の健康課題解決に資するサービスの創出に関わる専門職アクターの行動に焦点し議論する。従業員の健康づくりに先進的に取り組んでいる健康経営企業がさまざま成果をみせはじめている。なかでも,健康サービス事業として新たに事業展開している例では,産業医,保健師,管理栄養士等の専門職アクターが健康課題解決に向けたサービスのエコシステムにおける重要なアクターとして多くの役割を果たしていることがわかってきた。そこで,専門職アクターがどのようにアプローチしているのか,接点,コミュニケーション,共創,文脈価値の4つの観点から検討した。専門職アクターは,エコシステム内の各アクターの健康文脈を傾聴・観察等を通して把握し,専門的知識のもとに健康課題解決に資する文脈形成とサービスの提案を行なっている。サービスの活用に向けては,エコシステム構成の見直しや新たに構成し直すなど,健康課題解決に資する知識獲得と知識活用を支援するサービスのエコシステムの構築においてリーダーシップの発揮が示唆され,専門職アクターが新たなサービス創出の起点となるエコシステム形成に大きく寄与していると考えられた。 |
キーワード : エコシステム 文脈形成 知識獲得 知識活用 健康づくり |
>一覧