ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
ジェンダーと身体の視点から見た新たなファッションの創造 |
ジェンダーノンコンフォーミングファッションに関する態度調査 |
王 熙然 文化ファッション大学院大学経営管理コース |
発行 : |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 近年,ファッション業界ではジェンダーアイデンティティの多様化が進んでおり,特にZ世代の消費者の間で伝統的なジェンダーの二元論に対する挑戦が顕著となっている。本研究では,ジェンダーノンコンフォーミングな消費者のニーズに応えるファッション商品の在り方とその普及方法を探ることを目的とする。 日本在住のZ世代を対象としたアンケート調査を実施し,ジェンダーノンコンフォーミングファッションへの関心,購入障壁,及び消費者の期待を調査した。その結果,多様なジェンダーを表現するファッションへの関心が高まっており,性別に関係なくファッションを選ぶ権利の重要性が広く認識されていることが明らかになった。一方で,サイズ展開の不足や商品の欠如,高価格などが購入の障壁となっており,特にジェンダーマイノリティの消費者がこれらの問題に直面しやすい傾向が確認された。 ジェンダーノンコンフォーミングファッションの普及には,実店舗とソーシャルメディア,特にInstagramが重要な役割を果たすことが示唆された。また,ブランドによるジェンダー多様性への取り組みには一定の期待感がある一方で,中立的な態度も多く存在することが判明した。 |
キーワード : ファッション ジェンダー ダイバーシティ アパレル |
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