ポスターセッション

ポスターセッションの報告要旨の
閲覧が可能です。

 

 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 
不祥事が消費者とブランドの心理的結びつきに与える影響 ―問題の位置と企業の対応の観点から―
北田 怜
関西大学 商学部 学生
発行 :
分類:U24ポスターセッション
報告要旨 :
本研究は,消費者の企業との不祥事前の心理的結束(事前SBC)および企業不祥事の性質が,消費者の企業との不祥事後の心理的結束(事後SBC)に及ぼす影響を吟味した。分析の結果,以下の6点が示された。第1に,不祥事の知覚によって消費者の事後SBCは低下する。第2に,事前SBCが高い消費者と低い消費者について,不祥事前後のSBCの差異は確認されなかった。第3に,事前SBCが高い消費者の事後SBCは,そうでない消費者の事前SBCに比べて高かった。第4に,不祥事の原因が組織中核にあろうと組織周縁にあろうと,事後SBCに差異は確認されなかった。第5に,不祥事に対する企業による罰則が厳しいものであれば,SBCは低下しにくい。第6に,罰則の厳しさは,事前SBCが高いときにのみ,不祥事による事後SBCの低下を和らげる。企業不祥事発生の当初,消費者は企業への心理的な結びつきを弱めるが,もともとその企業に親しみがある消費者については,不祥事への厳しい罰則はその弱まりを和らげる。消費者の企業への心理的な結びつきについて,企業不祥事の前後を考慮したうえでその心理的帰結に着目し,学術的および実務的示唆を提示する。
キーワード : 企業不祥事 SBC 心理的結束


>一覧
 
Join us

会員情報変更や、領収書発行などが可能。

若手応援割
U24会費無料 &
U29会費半額
member