ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
「CMO主導vs現場まかせ」マーケティングが長期的な業績に及ぼす影響の数値シミュレーション |
全社視点のマーケティングは、全社視点の経営判断につながり、長期的な業績に効いてくる! |
安田 航 旭化成株式会社 デジタル共創本部 |
石川 栄一 旭化成株式会社 デジタル共創本部 |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 企業におけるマーケティング活動の重要性は言うまでも無いが,企業内のどのレイヤーにおける活動であるかにより業績へのインパクトは異なると考えられる。 CMO(チーフマーケティングオフィサー)が設置されている企業ではCMOを設置していない企業と比べて2年間売上伸張率に正の影響があり4.7%の売上増収効果があるという報告(田中ら)があり,全社視点のマーケティング活動が企業資源の集中化をもたらし増収に寄与する可能性が考えられる。 一方で、経済産業省が指摘するように日本企業の競争力低下の原因として「現場まかせ」や「コーポレート不在」が考えられており,マーケティング活動についても例外でなく全社視点の無い「現場まかせ」となっている日本企業は多いと考えられる。 マーケティング活動における「CMO主導vs現場まかせ」の差異は,既存事業の製品サービスの売上だけでなく,新事業投資やポートフォリオ管理といった全社視点の経営判断にも表れ,結果的に長期的な業績にも影響を及ぼすと考えられる。 本研究では,実データのリサーチでは調査しづらい長期的な業績にフォーカスし,「CMO主導vs現場まかせ」をモデル化し,数値シミュレーションの結果を報告する。 |
キーワード : 組織 経営高度化 シミュレーション CMO 経営判断 |
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