ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
自然資源を活用したプロジェクションマッピングにおける観光客の体験価値 |
小林 弘佳 東京工科大学 メディア学部 学生 |
発行 : |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : プロジェクションマッピング(PJM)は実在する物や建築に対する映像表現により視聴者に驚きと感動を与える映像技術である。 近年, 観光資源が限られる夜間や閑散期にも観光客誘致を目的に, PJMを活用したイベントが各地で行われているが, 持続的な地域活性化に向けて観光客の体験価値を高めていく必要がある。 先行研究では歴史的建造物を活用したPJMにおいて, 開催地の歴史に関するストーリーを用いると観光客の評価が高まり, 史跡への興味が向上することが示されたが, 他の観光資源での検証が課題であった。 本研究では自然環境を利用したPJMイベントにおける観光客に対し, 「体験評価」「開催地域の自然や文化の体験評価」「快適な体験評価」「親近感や関係人口の意図」の4つの概念により仮説を構築し, WEBアンケート調査を実施した。 北海道定山渓で行われたイベントの現地調査で得た102件の回答を分析した結果, 全体的な満足度は高いものの, 光に大量の蛾が集まることや, 足元の安全面等地域特有の課題が判明した。 本研究の成果に基づき, 観光客の満足度を高め, 持続的な地域活性化に貢献するための効果的なPJMイベントを提案する。 |
キーワード : プロジェクションマッピング 自然 地域活性化 観光客誘致 体験価値 |
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