ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
70年ぶりの革新「シン・型枠工法」の誕生と成長のプロセス |
~技術開発と市場創造のスマイルカーブ~ |
掛谷 誠 鹿島建設株式会社 建築管理本部 |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 残業規制の強化により労働力不足が懸念される建設業界で,戦後間もない1950年から続く型枠工事の技術に革新が起きた。約70年ぶりとなる新工法「型枠一本締め工法」が誕生した。 型枠とは上下2本1組の鉄製パイプと木板を組み合わせて構成され,ビル建築や土木工事で利用する生コンクリートの型を構築する工事で,建設工事には必要不可欠。その鉄製のパイプを軽量なアルミパイプに変更し,2本で組み立てるところを1本へと使用本数を半減し,重さを約70%削減することに成功した。20%の生産性向上を実現し,利用者が増え続けている。 筆者は新製品の技術開発から携わり,市場創造まで至るプロセスを実務者として追いかけた。新製品は市場側から見るとゼロイチだが,技術開発側から見るとヒャクイチである。何もないところに,いきなり生まれることはない。新製品開発は検討,実験,試用を繰り返し,100の可能性から1つへ絞りこまれ新製品が生み出される。そして,縦軸は市場へと変化し,発信,適用,標準化を進め,規模が1から100へと拡大して行く。その全体プロセスは技術開発と市場創造のスマイルカーブを描いていることについて報告する。 |
キーワード : 市場創造 技術開発 スマイルカーブ 型枠一本締め工法 新製品 |
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