ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
ティザー広告が消費者に与える影響 |
宮原 遥 中央大学商学部久保研究室 学生 |
水上 知美 同上 |
大内 優花 同上 |
村上 梨央 同上 |
発行 : |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 本研究では、ティザー広告が消費者の商品選好に与える影響とその要因を調査した。ティザー広告は、広告内容を段階的に明らかにする手法で、一般的な「第一印象は3~5秒で決まる」というアンカリング効果と逆行する。この研究の目的は、ティザー広告が消費者の選好にどのように影響するかを明らかにすることである。 研究方法として、アイスクリーム(最寄品)とカメラ(買回り品)を対象にそれぞれ被験者を2群に分け実験を行った。実験群には1日目にティザー広告を、2日目に明かし段階の広告を提示し、統制群には明かし段階広告を2日間提示した。選好度を7段階で評価してもらった。(サンプル数:アイスクリームn=142,カメラ n=147) 仮説は以下の通りであった: 1.焦らし段階では商品選好に正の影響を与える。 2.明かし段階では商品選好に正の影響を与える。 3.明かし段階の方が焦らし段階よりも強い正の影響を与える。 t検定の結果、仮説1は支持されず、仮説2は一部支持され、仮説3は支持された。考察では、機能重視の買回り品では詳細情報が重要なため、ティザー広告の有効性が低い可能性が示唆された。 |
キーワード : ティザー広告 広告 アンカリング効果 消費者行動 消費財マーケティング |
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