ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
「関係人口が地域に“なじむ”」をマーケティング視点で解明する |
活動地域のタイプ分類と関係構築に影響を及ぼす要件の分析を通して |
田中 咲 (株)小田急エージェンシー |
株式会社小田急エージェンシー コミュニケーションデザイン局 プランニング部 上田 和明 (株)小田急エージェンシー |
株式会社小田急エージェンシー コミュニケーションデザイン局 プランニング部 増田 光一郎 (株)小田急エージェンシー |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 近年,定住はせずに特定の地域との関わりを持つ「関係人口」という人口が注目され,地域側は長期的に関わってくれる若い人材を募集している。しかし,関係人口側と受け入れ側である地域が良い関係を構築することができず軋轢が生まれ,地域に“なじむ”ことが出来ずに地域から去っていく事例もある。 本研究では,特に若い世代の関係人口が地域に“なじむ”ために地域側に必要な要件を明らかにするために,彼らの活動地域の「経済活性度」「独自慣習度」「地域包摂度」等の地域要件と「関係人口の地域なじみ度」の関係を分析し洞察した。 その結果,地域を構成する5つの因子を発見し,活動地については6つのタイプに分類できることを導出した。また各地域で活動する関係人口の関与状況を分析することで,各地域タイプにどのような関係人口が“なじみやすい”のか,“なじむ”ために地域が重視すべき要件は何かを明らかにする。 コロナ禍を経て,都市から地方への人口流動の可能性が社会的に定着してきた昨今,関係人口にとって地域との心地よい関係である“なじむ”を解明することで,長期的な関係を構築するためのメソッドを本研究によって確立していく。 |
キーワード : 関係人口 地域と人の関係づくり 地域活性化 地方創生 地域マーケティング |
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