ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
あなたはどっち派?何が出るか分からないランダムな製品選択と消費者属性の研究 |
松田 竜弥 法政大学 経営学部 学生 |
伊藤 璃音 同上 |
浦久保 智萌 同上 |
石川 惠美 同上 |
発行 : |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 近年「カプセルトイ」や「くじ引き」を用いたマーケティングが流行している。そのような販売手法を「ランダムな製品」と呼び,購入するまで中身がわからない商品のことを指す。 先行研究によると,消費者は同ランク内でのリストではランダムな選択を好む傾向がある一方で,異なるランクのリストが提示された場合には,ランダムな選択が避けられることが明らかになっている。(Buechel & Li,2023) 本研究では,期待値とリスク回避がランダムな製品選択に影響されると考え,制御焦点理論に基づいて消費者を分類した上で調査を行った。また,「期間限定」や「数量限定」といったメッセージは商品評価を高める(布井・中嶋・吉川,2013)とされ,本研究では,「希少性メッセージ」を表示することで,消費者の属性ごとにランダムな製品に対する購買意向の効果の違いを測定した。 理論的貢献は,先行研究にはない制御焦点理論に基づいた消費者の属性とランダムな製品の選択との関係性を明らかにした点である。実践的貢献は,ランダムな製品に対する有効な販売手法を明らかにした点である。 |
キーワード : 消費者行動 製品選択 ランダム製品 制御焦点理論 希少性メッセージ |
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