ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
地域イベント来場者の感情表出と満足度の関係性分析 |
エモーショナル・マーケティング効果の実証研究 |
小橋 陽向 岡山理科大学大学院 マネジメント研究科 |
大島 蒼目 同上 |
桑田 水城 同上 |
楊 銘 同上 |
小谷 凌也 同上 |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 本研究は,顧客の感情に働きかけるエモーショナル・マーケティングに注目し,イベントの来場者が,イベント参加により,どのような感情を持ち,その感情がイベントの満足やテーマ理解に,どのように影響するかについて調査・分析をおこなった。 エモーショナル・マーケティング研究では,消費時の顧客の感情が,それ以降の購買行動等に影響を与えることが指摘されている(Nyer,1997)。しかしながら,イベントにおける来場者の満足度・テーマ理解度と,イベント参加時の感情との関係性についての研究は十分とは言えない。 本研究では,岡山県倉敷市で2023年に実施された,倉敷市児島の地域ブランドである「デニム/ジーンズ」の"技術と文化"を発信するイベントにおいて,来場者を対象にアンケート調査をおこなった。アンケートでは,テーマ別に分かれたイベント会場毎に来場者が表出した感情を聞き取り,満足度との関係を分析した。 その結果,「デニムのアート」「職人の技」など会場のテーマによって来場者が表出した感情に違いが見られ,複数会場で様々な感情を示した来場者ほどイベント満足度が高いなどの関係性が見られた。 |
キーワード : エモーショナル・マーケティング 地域産業 ラッセルの円環モデル 観光イベント |
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