ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
なぜ"決めつけ製品"は好まれるのか。 |
伊藤 菜奈 中央大学 商学部 学生 |
石橋 悠 同上 |
岡本 実莉 同上 |
福海 汐音 同上 |
発行 : |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 近年,性格や外見をカテゴリー化し,カテゴリーに対応した製品ラインを設ける企業が増加している。本研究は,消費者を特定の軸で分類し,それに基づいて一方的に選択肢を割り当てる「決めつけ製品」が,なぜ消費者に好まれるのかを明らかにすることを目的とする。事前調査では,他者から自分を決めつけられることにネガティブな感情を持つ一方で,決めつけ製品にはポジティブな反応を示す消費者が多いことが確認された。これを基に,消費者の態度を従属変数として,決めつけ製品がこれらに正の影響を与えるかどうかを3つの仮説の下で検証した。実験では,有形財・混合財・無形財を使用し,web上での被験者間実験を実施。結果,製品カテゴリーによって影響は異なり,製品の選択肢や情報が複雑な商材ほど消費者の態度に正の影響を与えやすいことが示唆された。今後は、精度を高めた追加実験を行い,消費者に好まれる「決めつけ」の要素を特定することにも焦点を当て,決めつけ製品が消費者の態度にポジティブな影響を与える要因を探求していく。 |
キーワード : 消費者行動 被験者間実験 決めつけ |
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