ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
病院薬剤師のジェンダーギャップが職場満足度に与える影響 |
富田 祐希 東京理科大学 経営学部 学生 |
発行 : |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 本研究は,病院薬剤師のジェンダーギャップと職場満足度の関連を調査することで,病院薬剤部の組織構造に関する課題を明らかにし,その解消を目的とする。平成30年の厚生労働省による調査では,44歳以下で産休・育休取得中の病院薬剤師割合は,女性が6.38%で男性が0.06%,女性の病院薬剤師の年齢構成は25~29歳以降,構成割合が低下している。 私自身も23区内500床規模の総合病院でフィールドワークを行い,40代以上の女性薬剤師の少なさや女性管理職の割合の低さから,性別分業は存在するのではという観察結果を得た。薬局薬剤師のジェンダー化を研究する中坂(2019)は,薬局薬剤師を対象とした調査結果として,①男女で業態と就業形態が大きく異なる。②女性は男性に比べ年収が低い傾向にあり,教育研修の機会も少ない。③男女とも職場環境・仕事内容ともに満足度は高い。という3点を指摘する。病院薬剤師を対象にすると,①②は同様の結果が得られるが,③は差異が生じるのではないかと仮説を立てた。薬剤師へのインタビューを通じて,病院薬剤部の組織構造をジェンダー視点から明らかにすることで,職場満足度の向上に貢献すると考える。 |
キーワード : 病院薬剤師 組織構造 ジェンダーギャップ 職場満足度 |
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