ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
イギリスNHSの医療情報化プロジェクト(NPfIT)から分析する日本の地域間情報共有の展望 |
河野 耀太郎 東京理科大学 経営学部 学生 |
発行 : |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 本研究はイギリスの国民保健サービス(National Health Service,以下NHSとする。)における医療情報化プロジェクト(National Programme for IT in the NHS,以下NPfITとする。)の事例を詳細に分析し,特に地域間情報共有基盤の整備に着目しながら,日本の地域間情報共有の展望について考察する。 NPfITは全国統一の電子カルテシステム構築を目指し,地域間情報共有の基盤を整備した。特にNHS SpineやNHS全国ネットワーク(N3)による情報連携システムは,NHS Numberを識別子として活用し,異なる医療機関間での患者情報の共有を可能とした。 一方,日本でもマイナンバーを活用した医療情報化が進められており,自治体や医療機関の枠を超えた医療情報の利活用が課題となっている。フリーアクセスで民間主体の日本では医療情報のデジタル化は複雑で困難だが,得られる恩恵も大きい。現在の日本とイギリスの医療制度の違いとNHS numberやマイナンバーといった患者識別子の活用に着目しながら,イギリスの地域間情報共有の仕組みをどのようにして日本に活用できるか,この研究を通して考察する。 |
キーワード : 医療情報化 NHS マイナンバー |
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