ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
AIを活用したマーケティングフレームワーク統合分析システムの開発:主観的バイアスの低減と客観的インサイトの創出 |
河地 悠馬 千葉工業大学 修士課程 |
安齋 慶介 千葉工業大学 社会システム科学部 学生 |
村上 利幸 千葉工業大学 未来変革科学部 准教授 |
新谷 幸弘 千葉工業大学 未来変革科学部 教授 |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : マーケティングフレームワーク(PEST、3C、SWOT、VRIO、5 Forces、STP、4Psなど)は市場分析と戦略策定に広く活用されている。しかし、フレームワークの構築は、担当者の知見や経験、判断の癖といった主観的要素に左右される傾向がある。そのため、同じデータを用いたとしても分析者ごとに異なる結論が導かれるケースもあり、ステークホルダー間での意思決定の一貫性や客観性の確保が課題となっている。特にtoB領域では、複雑な市場構造、複数の意思決定関与者、長期的な顧客関係など、分析すべき要素が多岐にわたり、全体像を見誤る可能性もある。本研究では、こうした課題を克服するため、AI技術を活用したマーケティングフレームワーク統合分析支援システムを開発する。機械学習技術を活用し、企業の財務諸表や顧客情報といった内部データと業界統計や公開市場情報などの外部データを統合し、統計的パターン認識や相関分析などを通じて主観性を排除し、再現性と説明可能性を備えた分析を実現する。本システムにより、客観的指標を用いた市場分析によるデータドリブンな戦略立案が可能になると考えられる。 |
キーワード : マーケティングフレームワーク AI分析支援 客観的インサイト |
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