ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
ラグジュアリーブランドの再利用容認はブランドの価値を損なうのか |
生峰 冴華 近畿大学 産業理工学部 学生 |
柳 美羽 同上 |
中尾 聖和 同上 |
森山 大智 同上 |
発行 : |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 近年,企業には環境への配慮がますます求められており,その一環として再利用(中古市場)の積極的な受容姿勢も重要な戦略とされつつある。本研究では,ラグジュアリーブランドが再利用を容認することがブランドイメージに与える影響について検討した。具体的には,ブランド側が再利用を認める,あるいは推奨する姿勢が,グリーンブランドイメージおよびブランドイメージにどのような影響を及ぼすのかを,媒介分析を通じて明らかにした。 30代から40代の女性202名を対象に実施したアンケート調査の結果,ラグジュアリーブランドによる再利用の容認が,ブランドイメージを直接的に高める効果は確認されなかった。しかしながら,再利用の容認がグリーンブランドイメージを高め,その結果としてブランドイメージを向上させる間接的な効果が認められた。さらに,ブランドロイヤルティおよびラグジュアリーブランド志向の程度がこれらの関係性に与える影響を検討したところ,有意な調整効果は確認されなかった。これにより,ラグジュアリーブランドによる再利用容認の効果は,消費者特性によらず比較的一貫して現れる可能性が示唆された。 |
キーワード : 再利用 ラグジュアリーブランド ブランドイメージ グリーンブランドイメージ ブランドロイヤルティ |
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